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写真について引用

2007年03月19日

R0143395
GR DIGITAL


古本屋で買った本から引用。

」しながら進んでいる「人工的な解体工事の集大成」だから、裂け目でなりたっているものであって、ここで産まれる、芸術は、その裂け目の切り口を眼光鋭く現場感覚を持って表現しなければならない(江戸時代の俳諧の如く)。だから古い安飲屋の路地やら電車線路の錯綜やら安アパートの窓辺やら超近代ビルの無表情やらを、それぞれ「生活の物語」或は「無生活」の単なる情報を超えて。一つ一つの切り口だけで捉えなけらばならない、というものであった。
藤田省三著作集9 「写真と社会」小史 まえがきから引用 みすず書房

雑誌から引用
端的に言えば、「私には撮れない」ということから生じるリスペクトではなく、「私も撮れそう」というリスペクト。つまり、「世界を捉える感覚の共感」が伝染してゆくタイプの写真の時代となったのだ。
TITLE 2007 4月号 P107から引用

2つの文章が書かれた時間には大きな隔たりがあるけれど、なんとなくつながるような気がする。
もしそうであれば、紀元前から「今時の若者はうんぬんかんぬん」と言われていたことと同じで、写真には時代というものがないのではないかと思う。
写真で時代を語るにはまだ早いというか、型が定まっていないのではないかと思う。

投稿者 higuhigu2000 : 2007年03月19日 18:32

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