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今年のベスト5

2008年12月26日

IMG_3333
EOS 5D elmarit 35mm F2.8 type I


テレビなんか見ていると今年を振り返るのみたいなことばっかりなので私も振り返ろうかと思います。
私の10大事件!なんかじゃつまらないので、2008年に見た展覧会・作品展の上位5つを挙げてみたいと思います。
・ラットホールギャラリーの安楽寺えみ
・横浜トリエンナーレ
・原美術館の米田知子
・東京都立現代美術館のネオ・トロピカリア
・江戸東京博物館の北京故宮 書の名宝展

安楽寺えみは以前にもブログに書きましたが、見せる力がすごかった。
写真は撮影が目的になりがちですが、撮影は手段でしかないのだと思い知らされた展示でした。
日本美術界では松井冬子がちやほやされていますが、松井冬子と同じくらいに安楽寺えみを取り上げるべきだと思います。

横浜トリエンナーレは3回目ですが、今回はtime crevasse(タイム・クレバス)というテーマでした。
今回はテーマに対して作品がまとまっていたように感じました。
前回のアートサーカスというテーマもよかったのですが、作品自体よりも見せ方がアートサーカスと言う感じがしました。
今回は作品とテーマがよく合っていたように思いました。
このまま横浜トリエンナーレはがんばって続けて欲しいと思います。

米田知子の展示は早くも回顧展みたいな趣でしたが、米田知子を改めて知る機会でした。
米田知子の写真は写っているという感じをすごく受けます。
写真はその場を写すことが基本だと思いますが、自分で撮って写っていると感じることはせいぜい年に2,3枚程度です。
しかし米田知子の写真はその場に自分がいないのに写っていると感じさせる力があります。
これは撮影者が写っていると感じる以上に写っている写真を撮っているのだと思います。
写真的な力を極力抑えた写真らしい写真だと思います。

都立現代美術館のネオ・トロピカリアは森山大道の写真を見るついでに見たのですが、ついで気分じゃ見れない力がありました。
疲れてしまって本命の森山大道の方はさらっと見るに留まるくらい、力がありました。
ブラジルの現代美術を紹介するような展示だと思いますが、紹介なんかには収まっていませんでした。
都立現代美術館は初めてなのでわかりませんが、美術館のスタッフの力がかなり大きいのかもしれません。

江戸東京博物館の北京故宮 書の名宝展は日本で始めて王羲之の蘭亭序が公開された展示でした。
王羲之の蘭亭序ってのはダ・ヴィンチのモナリザとゴッホのひまわりを足したくらいの書のスーパースターなんですが、この展示のすごかったところは「書の満漢全席やぁ!」的なめちゃくちゃ詰め込んだところです。
そのせいで、平日にもかかわらずゆっくり見ることができませんでしたが。


投稿者 higuhigu2000 : 2008年12月26日 22:23

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