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生まれは育ちを通して
2005年09月16日
C-70 Zoom
やわらかな遺伝子を読み終えました。
やわらかな遺伝子の原題はnature via nurture。
生まれは育ちを通して、という訳が本の訳者あとがきに書いてあります。
本の内容からすると原題も邦題も同じくらいいいタイトルだと思います。
巻末にあるリファレンスの量に読む前に少し身構えてしまいそうですが、あっさりと読み進めていくことができました。
本の内容は遺伝子は環境によってスイッチが入ったり入らなかったりというもので、
例えば頭が固い遺伝子なんてのがあったとして、その遺伝子を持つ人が皆が頭が固いわけではなく環境が遺伝子のスイッチを入れないと頭は硬くならないというような研究例、本にこんな遺伝子の例はありません、を中心に”生まれが育ちに影響”ではなく”育ちが生まれに影響”を及ぼすということが書かれています。
遺伝子だけで決まるわけではなく、環境が遺伝子の発現に影響を与えるから人間には共通性があったり多様性があったりするというわけです。
この本を読んでいた時、
消費活動は人間の本能から来るものだとすると、作用する遺伝子とスイッチを入れる環境を知ることが究極的なマーケティングになるのではないかとか、
結果と考察を繰り返して現在のマーケティングを推し進めるスピードと、生物学者が行う本能に関する研究を進めるスピードとどちらが早いのかとか考えていました。
投稿者 higuhigu2000 : 2005年09月16日 21:58
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