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四十日と四十夜のメルヘン

2006年02月28日

DSC_1830
D70 Ai 35mm 1.4s


青木淳悟の四十日と四十夜のメルヘンを読みました。
単行本には「四十日と四十夜のメルヘン」と「クレーターのほとりで」の2つが収録されていて初めにクレーターの方を読みました。
というのも、そちらの方に興味があったので。
なので四十日と四十夜のメルヘンの方はどちらかというと期待していませんでした。
作者の時系列に従えば、四十日と四十夜のメルヘンの方が先に書かれたものでどうしても後に書いたものの方がよくなるだろうという事も頭にあって先にクレーターを読みました。
それで四十日と四十夜のメルヘンがどうだったのかというと、面白かった。
なんとなく、謎解きを迫っているのか読み手を飽きさせないためのサービスなのか、そういうところが鼻に付くような感じがしましたが、それでも面白いと思いました。
色々な気持ちの一方でチラシの裏を探しているような作者の屈折した青春に共感を覚えるような気もしますが、共感されるような屈折はもはや屈折していないのでしょう。

投稿者 higuhigu2000 : 2006年02月28日 23:38

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