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2005年10月30日

風力発電

川崎重工がシステム受注 熊本・国立公園初の風力発電  川崎重工業は、国立公園で初めての設置となる大型風力発電システムを、熊本県小国町と豊田通商の第三セクター「ウインドテック小国」から設計、建設、運転開始までのフルターンキー契約で受注した。 フジサンケイ ビジネスアイ
風力発電はなんとなくエコな感じがしますが一方で反対する方々もいます。 それは野鳥に関する団体です。 野鳥が風力発電の羽根に衝突してしまうためです。 渡り鳥の通り道であったり、希少な野鳥の生息地域であったりと生態系を乱すという意見が多く、なかなか風力発電を行う土地選びでの苦悩があるようです。 生態系というのは極端に言えば人が山を歩くだけでも変わるものなので、風力発電のような目立つものを指摘するのはどうも卑怯なような気もしますが、指摘される風力発電と生態系の関係も事実でもあります。 ではどうすればいいのかと言うと、一番良いのは電気使用量を少しでも少なくすることだと思います。 まずは使っていない家電のコンセントを抜く事から。 風力発電の野鳥への影響を指摘する方もまず電気をできるだけ使わないでいいような生活のスタイルを示していけば支持が得られると思います。

投稿者 higuhigu2000 : 21:43 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月29日

クールビズの効果

環境省の調査ではこの夏に職場の冷房設定温度を例年よりも高くした人の割合は32.7%だったそうです。
この調査結果から削減された二酸化炭素量は約46万トンになるそうです。
約3割が実行したというのは意外に設定温度を変えていないような気がしますが予想と比べるとどうなんでしょうか。
チーム・マイナス6%のサイト見てみると、全ての事業所で冷房の設定温度を28度にすると年間で160~290万トンの二酸化炭素の排出を減らすことができるというように書いてありました。
それと比べると、実際に削減されたと思われる47万トンというのは思いのほか少ないようです。
いろいろと話題にはなっていたし、クールビズって言葉は普及したとは思いますが、まだまだネクタイをしていないといけないという考えが変わるには時間がかかるようです。
クールビズが過ぎて次はウォームビズですが、こちらはネクタイを外すという壁がない分普及するでしょうか。
意外な感じがしたのですが、エアコンの冷房設定温度を27度から28度にするよりもエアコンの暖房設定温度を21度から20度にしたほうが二酸化炭素削減効果は何倍もあるそうです。
日本が去年排出した二酸化炭素の量は13億2900万トンでそれと比べてクールビズの効果はなんだ大したことないなぁなんて思うかもしれませんが、こつこつと積み重ねていくことだけが二酸化炭素の排出量を減らす道です。

投稿者 higuhigu2000 : 16:23 | コメント (207) | トラックバック

2005年10月25日

環境税

環境省が11月25日に環境税案を正式に発表しました。
環境税とは石油や石炭などの化石燃料に含まれる炭素の量に応じて課税するというものです。
環境税を徴収しこれを環境対策、京都議定書対策、に利用するというものです。
環境省案では世帯あたり年間2100円の負担になる見込みだそうです。
これに対し産業界は反発しています。
最近の原油高に加え、化石燃料に税金を新たに課せられたらたもったものじゃありません。
というコスト面もありますが、産業から排出される二酸化炭素量は年々減少しているということもあります。
産業界は温室効果ガス削減に投資し、結果を出しているにも関わらずさらに負担を求めるということに反発しているのです。
産業から排出される二酸化炭素は減少しているにも関わらず、国内で排出される二酸化炭素の総量は増加しています。
すなわち家庭から排出される二酸化炭素量がものすごい勢いで増加しているのです。
増加の理由に自家用車の普及と使用増加があります。
自家用車の普及率は不景気であるバブル崩壊後も年々増加しています。
少し歩けばいいのについつい車を使っていまいます。
運動不足だとわかっているから通うジムにも車で通います。
普及した自家用車をどんどん利用しています。
一度便利になった自家用車の利用を私たちはなかなか離れることができません。
恐らく年間2100円程度の負担では自家用車の便利さを離れることはないでしょう。

投稿者 higuhigu2000 : 22:49 | コメント (42) | トラックバック

2005年10月24日

空の共有

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RICOH GR DIGITAL


環境省が発表した2004年度の温室効果ガス排出量の速報値は前年度と比べると0.8%減少しました。
しかし京都議定書のベンチマークとなる1990年と比べると7.4%、削減目標はさらにここから6%減なので、京都議定書の目標から13%以上上回っていることになります。
1割以上減らすというのはだいぶ厳しいと思いますが、一方でこんなニュースもあります。

世界初の排出権 富士写など獲得 世銀プロジェクト
富士写真フイルムなど日本企業五社は二十一日、世界初となる温室効果ガス排出権を国連から獲得したと発表した。
フジサンケイビジネスアイ

京都議定書ではこのように海外で温室効果ガスを削減する事ができれば日本の排出量から引くことができます。
空はどこまでも繋がっていて、空気は世界で共有しているってことですね。

投稿者 higuhigu2000 : 07:25 | コメント (129) | トラックバック

2005年10月20日

リサイクルの日

今日、10月20日はリサイクルの日です。
ひとまわり、ふたまわり、の語呂合わせで今日がリサイクルの日となったそうです。
リサイクルの日にあわせて何かイベントなどがあるのかと思って調べてみたけどなさそうです。
調べていた時に見つけたサイトに面白いものがありました。
パナソニックの探検キッズです。
小学生の総合的な学習を支援するサイトの1つのページです。
小学生向けですが大人の自分が見ても面白いものです。
もう一度何がリサイクル可能なのか、リサイクルされて何になるのかを調べて、知ることが大切じゃないかと思いました。
知ることでリサイクルができないものではなくリサイクルが可能なものを選び、リサイクルされた品を選ぶことができます。

投稿者 higuhigu2000 : 07:19 | コメント (125) | トラックバック

2005年10月19日

未来の車

22日から東京モーターショーの一般公開が始まります。
今年のテーマは低公害・低燃費+αだそうです。
各社が燃料電池を使用した自動車やハイブリッド車を展示しているようです。
他にも参加・体験型の特別企画としてクリーンエネルギー車同乗試乗会があるそうです。
その一方でフラッグシップと言われる車は過剰なまでの出力を有するものになっています。
もちろん燃費などの環境性能も考えられているとは思いますが、テーマである低燃費とは正反対の位置にあり、注目を浴びています。
モータースポーツの中には少ない燃料で長い距離を走れるのかというものもありますが関心は低く、少しでも早く走ることだけに目が行ってしまいます。
日本の法定速度の上限は時速100キロですから、排気量が1リットル程度のものでも十分に足りると思いますが私たちはなかなかそれに満足できません。
メーカーはより多く利益を上げるために私たちを満足させようとするので、より速く走る事ができる車をアピールすることになります。
鶏が先か卵が先か、ではありませんが速く走る車が関心を集めるのか、関心が速く走る車をつくるのかわかりません。
もし車に対する関心が速く走ることではなくて、環境に関することに変われば良い循環に生まれ変わるでしょう。

投稿者 higuhigu2000 : 19:05 | コメント (16) | トラックバック

2005年10月17日

生ゴミのリサイクル

食品リサイクル法と呼ばれる法律により、事業者は生ゴミのリサイクルを行い、生ゴミの量を減らさないといけません。
レストランなどの飲食店やコンビニなどは生ゴミを分別回収し、肥料などへリサイクルを行っています。
企業から排出される生ゴミの量はこの法律のおかげでリサイクル率が年々高くなっていますが、家庭から排出される生ゴミのリサイクル率は一向にあがりません。
これはリサイクルのシステムができていないことが大きな原因でしょう。
生ゴミの分別回収と資源化、その利用先というリサイクルの循環を作る事が難しいようです。
らでぃっしゅぼーやは食材の宅配サービスを行っていますが、乾燥生ゴミを回収し、生産者に使ってもらうというリサイクルのシステムができています。
こういった生ゴミのリサイクルが手軽にできないものかと少し考えているのですが、まだまだ難しい点が多いようです。

投稿者 higuhigu2000 : 06:45 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月12日

企業の土壌汚染と情報入手

yahooニュースの水質、土壌汚染 というトピックを見ていると土壌汚染の記事が多いことに気が付きます。
サイエンストピックス 水質、土壌汚染
今日の時点で掲載されているものには
・東海ゴムの有害物質:基準値53倍のテトラクロロエチレン、工場周辺で検出
・基準9500倍の有害物質 カネボウの旧工場敷地で
・ヒ素、環境基準の199倍…尼崎・旭硝子工場跡地
・土壌汚染:基準超すホウ素・シアン、関の廃業メッキ工場で検出
この4つが土壌汚染に関するもので、同じ内容のものが他にもありました。
6日間でこれだけのものがあり、旭硝子やカネボウといった大企業のものはメディアに取り上げられていますが恐らく規模の小さい会社が引き起こしたメディアに取り上げられない土壌汚染はかなりの数になるでしょう。
ではメディアに取り上げられていない情報はどうやって手に入れればいいのでしょうか?
1つの手段はPRTRという制度です。
PRTRとは化学物質排出把握管理促進法を指し、対象物質を事業者が一定量以上移動させた際に提出の義務があり、提出されたものはすべて開示されます。
簡単に言えば、有害物質をある程度の量を使用していれば、誰でもそれを知ることができるということです。
この法律の目的は有害物質の使用を規制するわけではなく、使用していることを市民が知ることができる環境を作るという点にあります。
例えばPRTR排出量マップでは地域での排出量がわかります。
したがって、これを見れば自分が住む地域はどの程度の有害物質が排出されているのかわかります。
PRTR法は情報を開示することで地域住民は近隣の事業者が有害物質を使用していることを知り、注視することで地域の環境を維持する。事業者は公表することで地域住民に安心してもらえるように有害物質の管理を適正に行うという循環が作られるようになることが目標でもあります。
このPRTR法は一般的にはまだまだ知名度が低く、有効に活用されているとは言えません。
事業者が提出したものは様々なサイトで公開されているので一度調べてみると考えさせられるものがあるかもしれません。

投稿者 higuhigu2000 : 21:52 | コメント (10) | トラックバック

2005年10月09日

マンション環境性能表示

平成17年10月1日以降に東京都に建築物環境計画書を提出する大規模 新築・増築マンションを対象とした、マンション環境性能表示という制度が新しく始まりました。
環境性能を3段階評価することで、マンション販売時に消費者がそのマンションは環境に関してどうなっているのか、選び易くすることが目的のようです。
さらには環境に配慮された製品が市場で優位となることを目指しているようです。
評価項目は建物の断熱性、設備の省エネ性、建物の長寿命化、みどりの4つです。
断熱性や省エネは直接生活費に関係してくるので、マンションを選ぶ際に注意している人も多いのではないかと思いますが、建物の長寿命化はなかなか気が付かないのではないかと思いました。
団地再生計画/みかんぐみのリノベーションカタログ団地再生などにもありますが、建物の劣化により転居者の増加、コミュニティーの崩壊さらには集合住宅が捨てられ、地域に治安悪化などが懸念され、実際に始まっているといいます。
建物の寿命は住む人だけの問題には留まりません。

投稿者 higuhigu2000 : 11:20 | コメント (124) | トラックバック

2005年10月08日

ゴミを減らせなくても

家庭から出るゴミにも色々とありますが、今回は生ゴミの話です。
生ゴミは野菜とか果物とかくずや、流しの三角コーナーからでてくるものです。
こういった生ゴミは大抵自治体の回収にだされて、焼却処分されます。
焼却処分するために回収車が走り回るわけですが、この回収車も二酸化炭素をだしてしまいます。
ゴミを処分するにも二酸化炭素を排出してしまうわけです。
この収集車から排出する二酸化炭素を減らすにはゴミの重さを減らすことが有効です。
生ゴミの重さを減らすならば、よく水を切って、乾かしてからゴミにすることで、ゴミに含まれる水の重さの分だけゴミは軽くなります。
自動車は重さが軽くなる分、燃費がよくなるのでゴミが軽くなればゴミ回収に関して排出する二酸化炭素が減ります。
他にはCMでもやっていますが生ゴミ処理機を使えば、捨てるゴミが減らせるので、当然ゴミ回収に関する二酸化炭素排出量を減らせます。
こういうものを家庭単位じゃなくて、地域で使えると面白いと思うのですが。
町内会役員の方いましたらどうでしょう?

投稿者 higuhigu2000 : 23:37 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月04日

インクカートリッジの回収とリサイクル

ネットのニュースを見ているとこんなものがありました。

キヤノンの特許権訴訟、大合議部で審理へ…知財高裁
 プリンター用の使用済みインクタンクに、インクを詰め替えたリサイクル品を販売するのは特許権の侵害だとして、キヤノン(東京都大田区)がリサイクル品販売会社「リサイクル・アシスト」(豊島区)に販売差し止めなどを求めた訴訟の控訴審で、知財高裁は4日、裁判官5人による大合議部(篠原勝美裁判長)で審理することを決めた。
読売新聞

キヤノンのインクジェットプリンターはインクカートリッジへのインクの詰め替えを行いやすいため、サードパーティー(キヤノン以外のメーカー)が詰め替え用のインクだけを販売しているのですが、それをやめさせたいという裁判の話です。
どうしてキヤノンがそういうことをするのかというと、プリンターは本体よりもインクを販売することで利益が得られるしくみになっているようで、そのインクの儲けを他のメーカーにとられたくないということらしいです。
特許がどこまで及ぶのか、それが裁判の焦点のようです。
ただ一方でリサイクル可能な品を法律の下でやめさせようとするということはどういうことなのでしょう?
調べなければわからないことかもしれませんが、キヤノンのサイトでは環境の取り組みについて、色々と説明があります。
インクカートリッジの場合、店頭などで回収ボックスが設けられ、回収が行われています。
再利用はできないが回収しているから環境に配慮しているということでしょうか。
キヤノンが回収したインクカートリッジは03年までに累計11万トンにも及ぶそうです。
ただ回収率がわからないので、本当にカートリッジの回収が進んでいるのか、キヤノンのサイトにある回収量のグラフも少しわかりにくくしてあり、疑問が残ります。
ペットボトルや牛乳パックなどは日常的に回収しやすい環境が整ってきていると思いますが、インクカートリッジのような普段の生活で定期的にでないものはまだ回収率は高くないのではないかと思います。
回収が難しいのであれば、再利用しやすい形で商品を提供することが本当に環境に配慮した企業姿勢ではないでしょうか。

投稿者 higuhigu2000 : 22:52 | コメント (0) | トラックバック

エコアス馬路村

今日の朝、ラジオでエコアス馬路村という会社を紹介していました。
この会社は高知の馬路村にある会社で
>森の循環型産業とし ての事業開拓をめざしています。
ということです。
自分たちで森を作っていき、それを販売することで、循環型林業としようということです。
森を育てながら販売を行うということは矛盾することで苦労も多いのではないかと思います。
この会社は住宅用建材のほかにも杉間伐材を使ったmonaccaというブランドで座布団ブリーフケースなどを販売しています。
通常、廃棄する杉間伐材を利用することで伐採する木を減らす事ができるというわけです。
エコアス馬路村
世界で注目!森から生まれたMONACCA(モナッカ) ブリーフケース(plain)

投稿者 higuhigu2000 : 06:47 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月02日

エコキュート補助制度

エコキュートは通常の電気温水器より省エネですが、一方で設置コストが高いという面があります。
しかしエコキュートを設置する際には補助を受ける事ができます。
その補助申請の受付が10月3日からヒートポンプ・蓄熱センターで始まります。
今回は設置工事期間が平成17年11月22日(火)~平成18年1月31日(火)に予定している方が対象です。
補助金は家庭用新築で5万円、既築で8万円です。
抽選とありますが、基本的に提出書類に記入ミスなどの誤りがなければ補助が受けられるようです。
今回の募集は第3期ですが、設置予定がもうちょっと後の場合は第4期の募集が12月1日から始まります。
詳しいことは財団法人 ヒートポンプ・蓄熱センターのサイトをご覧ください。

投稿者 higuhigu2000 : 17:19 | コメント (33) | トラックバック

2005年10月01日

グリーン電力

J-WAVEでは10月から毎月1日と祝日はグリーン電力を使用して放送を行うそうです。
グリーン電力とは風力、水力、バイオマスを使った発電による電気だそうです。
日本の発電は二酸化炭素を多く排出する火力発電が主なので、通常と同じ電気使用量でもグリーン電力を使うことで排出する二酸化炭素の量は大きく減らすことができます。
J-WAVEが1日に使用する電力は約4000kwhで、これは家庭で使用する電気のほぼ1年分にあたります。
4000kwhの電力をグリーン電力でまかなうと削減できる二酸化炭素の量は1.5tにもなるそうです。
J-WAVEでは3月までに計21tもの二酸化炭素が削減できるとしています。
日本の発電は火力の他に原子力も使用しています。
この原子力発電は火力発電とは違い二酸化炭素を出さないため、原子力発電の割合が高い日本は電気から排出される二酸化炭素量は外国と比べると比較的少なくすみます。
しかし原子力発電は技術的、政治的に重大な問題を多く含み、世界中で広く使われることはないでしょう。
一方でグリーン電力の問題はどうしても効率の悪い発電方法であったり、安定した供給が難しいなどがあげられます。
こういった問題が技術的に解決されることをゆっくりと待つほど、温暖化問題はのんびりとした問題ではありません。
グリーン電力の使用は採算に見合うものなのかわかりませんが、関心を集める企業がこうやって使っていくことで温暖化問題に関心が集まれば日本や世界にとってプラスであることは間違いないでしょう。

投稿者 higuhigu2000 : 06:25 | コメント (1) | トラックバック