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2005年10月04日

インクカートリッジの回収とリサイクル

ネットのニュースを見ているとこんなものがありました。

キヤノンの特許権訴訟、大合議部で審理へ…知財高裁
 プリンター用の使用済みインクタンクに、インクを詰め替えたリサイクル品を販売するのは特許権の侵害だとして、キヤノン(東京都大田区)がリサイクル品販売会社「リサイクル・アシスト」(豊島区)に販売差し止めなどを求めた訴訟の控訴審で、知財高裁は4日、裁判官5人による大合議部(篠原勝美裁判長)で審理することを決めた。
読売新聞

キヤノンのインクジェットプリンターはインクカートリッジへのインクの詰め替えを行いやすいため、サードパーティー(キヤノン以外のメーカー)が詰め替え用のインクだけを販売しているのですが、それをやめさせたいという裁判の話です。
どうしてキヤノンがそういうことをするのかというと、プリンターは本体よりもインクを販売することで利益が得られるしくみになっているようで、そのインクの儲けを他のメーカーにとられたくないということらしいです。
特許がどこまで及ぶのか、それが裁判の焦点のようです。
ただ一方でリサイクル可能な品を法律の下でやめさせようとするということはどういうことなのでしょう?
調べなければわからないことかもしれませんが、キヤノンのサイトでは環境の取り組みについて、色々と説明があります。
インクカートリッジの場合、店頭などで回収ボックスが設けられ、回収が行われています。
再利用はできないが回収しているから環境に配慮しているということでしょうか。
キヤノンが回収したインクカートリッジは03年までに累計11万トンにも及ぶそうです。
ただ回収率がわからないので、本当にカートリッジの回収が進んでいるのか、キヤノンのサイトにある回収量のグラフも少しわかりにくくしてあり、疑問が残ります。
ペットボトルや牛乳パックなどは日常的に回収しやすい環境が整ってきていると思いますが、インクカートリッジのような普段の生活で定期的にでないものはまだ回収率は高くないのではないかと思います。
回収が難しいのであれば、再利用しやすい形で商品を提供することが本当に環境に配慮した企業姿勢ではないでしょうか。

投稿者 higuhigu2000 : 2005年10月04日 22:52

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